WEBサイトを任せていたフリーランスが飛んだらどうするべきか?【引継ぎ業者編】

お嬢様
お嬢様

セバスチャン、WordPressのサイトを引き継ぐのって、そんなに大変なの?

セバスチャン
セバスチャン

はい、お嬢様。特に、前任者が途中でいなくなってしまった場合、情報が不十分なことが多く、引き継ぎには慎重な対応が求められます。

お嬢様
お嬢様

なるほど…何を注意すればいいのか、詳しく教えてちょうだい!

この記事の要約

WordPressサイト運用中に、フリーランスと連絡がとれなくなってしまう事があります。そんな、状況から引継ぎをお願いされた場合、次の業者はどのように動けばいいのでしょうか?
ログイン情報やバックアップの確保、カスタム機能の確認や優先順位の決定など
抑えなければならないポイントを業者側の視点で解説します。

ログイン情報の取得

WordPressサイトの引き継ぎで最も大事なのは、ログイン情報の取得です。最初の打ち合わせの時に、下記の情報をクライアントから貰えるか確認しましょう。

  • WordPressのログインIDとパスワード
    例: admin / password123 管理者権限のアカウント
  • ホスティングサーバーのFTP情報
    例: ftp.example.com, ユーザー名 siteadmin, パスワード ********
  • データベースのログイン情報
    例: DB_HOST=localhost, DB_USER=wp_user, DB_PASSWORD=********
  • ホスティングサーバーの管理画面へのログイン情報
    例: ユーザー名 user, パスワード ********
  • ドメイン名レジストラ信頼情報
    例: GoDaddyNamecheap などのアカウント情報と管理者メールアドレス
  • SSLなどの証明書発行に関する情報
    例: 秘密鍵や公開鍵、又は発行サイトのアカウント情報

こんな時は注意

  • 前業者が契約・作成したサーバーだった(契約者本人でない場合、問い合わせを拒否されてしまう可能性)
  • ログイン画面にアクセス制限がかけられている(解除まで引継ぎ業者からのアクセスができない)
  • ログイン画面のURLがセキュリティツールで変更されている(ファイルマネージャー、FTP、DBのどれかの情報がないとログインURLを推測する事が難しい)
BAD CASE

例: 業者が突然連絡不能になったため、WordPressのログイン情報が分からず経営者が全く手を付けない状況になった。ホスティングサーバーの問い合わせも、元業者が契約していた為回答を拒否されてしまった。

一切のアカウント情報がわからない場合、公開されている記事や画像を手動で取得し新しい環境に引っ越しする対応が考えられます。その際、URLやメールアドレスが変わってしまうなどの弊害が発生します。
サイトの規模によってはデザイン再現に工数がかかる為、思い切ってデザインをリニューアルしてしまうといった事も選択肢の一つとなります。

バックアップとサイト内容の検証

サイトの状態を正しく把握するために、最新のバックアップを作成しましょう。独自のカスタマイズがされている可能性があるので、できるだけ広範囲のファイルとDB,設定ファイルのバックアップを取ることが理想です。
バックアップ後はいきなりファイル触るのではなく、サイトの動作やデータの整合性を検証しましょう。

バックアップ

  • サーバーレベルのバックアップ
    レンタルサーバーの自動バックアップ
    例: Xserverやさくらのレンタルサーバーでは、一定期間のデータを自動保存していることがある。
    手動で取得したサーバーバックアップ
    例: cPanelやPleskの管理画面から、サイト全体のバックアップを作成する。
  • WordPressレベルのバックアップ
    プラグインを使用したバックアップ
    例: UpdraftPlus, BackWPup, All-in-One WP Migrationなどで、データベースやファイルを定期的に保存する。
    テーマ・プラグイン単位のバックアップ
    例: wp-content/themes/wp-content/plugins/ のフォルダを手動で保存しておく。
  • データベースのバックアップ
    phpMyAdminやMySQLからのエクスポート
    例: phpMyAdminでデータベースをエクスポートし、SQLファイルとして保存する。
    WP-CLIを使ったデータベースのダンプ
    例: wp db export database.sql でデータベースをバックアップする。
  • メディアファイルのバックアップ
    wp-content/uploads/ フォルダのコピー
    例: FTPで画像・動画などのメディアファイルをダウンロードして保存する。

バックアップ後の確認

  • サイトの表示をブラウザから確認
    表示崩れなどがある場合、ファイルに異常が発生している可能性があります。
  • 管理画面から最新の記事を何も変更せずに更新してみる
    DBエラーなどが発生しないか確認。
    最新の記事で試すのは、検証段階で表示順などが変わってしまう可能性を抑える為。
  • 記事に目立たない文字を入れ更新してみる
    「.(ドット)」など気づきにくい文字を入れてみて即反映されるか確認。
    反映しない場合、キャッシュ系の処理がプラグイン、サーバー、ブラウザのどこかで入っています。

バックアップ後の確認EX

  • テーマファイルの構成チェック
    オリジナルテーマが当たっている場合、別のテーマを途中から編集していないかチェック。
    テーマ内の「style.css」を見る事で確認でき、ここが変更されていないと元テーマと認識されている。
    この状態でテーマ更新すると、変更した分がすべて消え元テーマの最新版になってしまうので注意。
  • プラグインに問題はないか
    主要なプラグインのバージョンが古すぎるものがないかチェック。
    バージョンが古いからと気軽に更新ボタンを押してしまうと動かなくなってしまう可能性がある。
    プラグインのアップーデートはちゃんと別に検証時間をとって行う。
  • カスタムコードの把握
    functions.phpcustom.phphtaccess内に独自のコードが追加されていないか確認する。
    現段階では、何か記述が追加されているかだけ確認しておく。
    改修作業中に何か挙動がおかしいと思ったら、追加部分を確認。

実装されているカスタム機能の調査

サイト内部がどのようにカスタマイズされているかを把握することは、今後の保守・運用を円滑に進めるために重要です。特に以下のポイントを重点的に確認しましょう。

チェックすべき場所

  • functions.phpcustom.php の内容
    追加の機能やカスタムフックが書かれている可能性がある。
  • wp-content/plugins/ の中に独自開発のプラグインがあるか
    標準のプラグイン以外に、特定の目的のために作られたカスタムプラグインがないか確認。
  • テーマファイル (wp-content/themes/ 内) に直接書かれたカスタムコード
    子テーマが使われているか、テーマの中に直接カスタマイズが入っているかを調査。
  • データベースのカスタムテーブル
    wp_ プレフィックス以外のテーブルがあるかを確認し、それが何のために使われているかを特定。
  • 管理画面の追加項目(メニューや設定ページ)
    admin_menu フックを使って追加された独自の設定画面があるか。
  • JavaScriptやCSSのカスタマイズ
    wp-content/uploads/ 内にカスタムスクリプトが配置されている場合もある。

元業者によってサイト内部が大きくカスタマイズされていることがあるため、新しいエンジニアが作業を始める前に、そのカスタマイズ仕様を把握することが重要です。

例: 新しい管理者がテーマをアップデートしたら、カスタムコードによって一部機能が動かなくなった。元のコードを分析すると、特殊な代替タグが使われていたことが判明し、復元に成功した。

優先順位の明確化

サイトの実装状況を調べた上で、相手と相談し、任務の優先順位を明確にしましょう。悪いケースでは、優先順位が不明確なために、遅れやミスが発生しやすくなります。

サイトの現状把握

  • すぐに修正が必要な致命的なエラー(サイトが表示されない、ログインできない等)があるか。
  • コンテンツが正しく表示されているか。
  • ユーザーの操作に問題がないか。

緊急度と重要度の分類

  • 緊急かつ重要(例: サイトがダウンしている、決済機能が動かない)
  • 緊急だが重要ではない(例: 一部のデザイン崩れ)
  • 重要だが緊急ではない(例: SEOの最適化、コンテンツの整理)
  • 緊急でも重要でもない(例: 小さなデザインの変更)

作業の流れを決める

  • どのタスクから着手するかを明確にし、関係者と合意を取る。
  • 作業の影響範囲を考慮し、依存関係のある作業を優先する。

対応計画の作成

  • どの作業をどの順番で進めるかを決め、スケジュールを立てる。
  • 誰がどの作業を担当するのかを決める。
BAD CASE

例: 「サイトが使える状態に戻したい」としか相談されておらず、優先順位が決められていなかったため、何から手を付けるか決めるのに時間がかかった。

相談の上、1.サイトの表示確認 → 2. ログイン情報の復旧 → 3. 機能の動作確認 → 4. デザイン調整 といった流れを決めたことで、早期解決が目指せます。 サイトの実装状況を調べた上で、相手と相談し、任務の優先順位を明確にしましょう。悪いケースでは、優先順位が不明確なために、遅れやミスが発生しやすくなります。。

まとめ

WordPressの引き継ぎは、適切な情報の整理と優先順位の明確化が成功の鍵です。

  1. ログイン情報 を確保し、アクセスできる状態を作る。
  2. バックアップを取得 し、サイトの整合性を検証する。
  3. カスタム機能の調査 を行い、独自仕様を把握する。
  4. 優先順位を決める ことで、スムーズな対応を可能にする。

これらのポイントを押さえることで、トラブルの最小化と迅速なサイト運用の回復が実現できます。 引き継ぎ案件でお困りの際は、ぜひご相談ください!

AIの感想
AIロボ
AIロボ

WordPressの引き継ぎは、思わぬトラブルが発生しやすいプロセスです。特に、ログイン情報の欠落やカスタム機能の不明瞭さが大きな課題になります。

しかし、事前の情報整理と適切な優先順位付けによって、問題をスムーズに解決できる可能性が高まります。特に、バックアップの重要性は見落とされがちですが、何か問題が発生した際の「保険」として必須です。

お嬢様
お嬢様

やる事、考える事多すぎだわ・・・。

セバスチャン
セバスチャン

お嬢様しっかりして下さい!ポイントを押さえながら落ち着いて進めれば大丈夫です。

お嬢様
お嬢様

ログイン情報や・・・バックアップを確保して、カスタム機能の確認を怠らなければいいのね・・・?

セバスチャン
セバスチャン

その通りでございます。慎重に進めることで、スムーズな運用再開が可能になります。

お嬢様
お嬢様

何だか少し安心したわ。
引き継ぎが必要になったらいっしょに手伝ってよねセバスチャン!

セバスチャン
セバスチャン

もちろんで御座います、お嬢様!

復旧までピンポイントで入ることも可能です